
44番大寶寺、45番岩屋寺、46番浄瑠璃寺、47番八坂寺
平成6年12月6日に四国八十八カ所霊場を3巡目結願をしたenでございます!やり抜きました!(ツアー遍路から途中後半は公共交通機関で行きました)
歩き遍路はまだ自信がないけど、公共交通機関を利用してのお遍路なら行けそうな気がする・・・
ツアー遍路で初めた弘法大師生誕1250年のお遍路の旅、途中からキャンセル待ちの回があり、いつ空きが出るかわからない・・・弘法大師生誕1250年の記念スタンプがもらえる期限が平成6年12月末まで・・・空きを待ってられない!もういけるところまで自分で行ってみよう!・・・と、公共交通機関と歩きでチャレンジしてみることに。
今回は、その第4回目、令和5年11月23日~25日までの旅の2日目です。(交通費や路線情報は、2023年11月当時の情報です。25日最終日はツアー遍路に参加)

歩き遍路はちょっと自信がないなぁ~、車は難所があるけどあっさり終わるし、何しろ歩きではないし。ツアーは日程が決まっていて休みもうまくとれないしなぁ~、お寺の方や地域の方ともお話しできたらなぁ~公共交通機関を使ったお遍路はどうだろう~という方、多分いると思うんですよ・・・多分・・・
特にそういった方の参考になればと思いブログにしました。もちろん、それ以外でもお遍路ってどんな感じなんだろうと疑似体験、これから始めようという方の予備知識としてライトに読んでいただければ幸いです。
①の49番浄土寺~53番圓明寺はこちら↓
②の54番延命寺~56番泰山寺とおまけの今治城はこちら↓
③の76番金倉寺~78番郷照寺、番外75番善通寺はこちら↓
そして、お遍路で便利だったグッズ、準備するものなど、必要なもの、おすすめのものも紹介していこうと思います。
お遍路にはある程度の準備が必要です。こちらでだいたい揃うのでご安心ください
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金剛杖(お遍路は同行二人といい、お大師様といつも一緒ということで、金剛杖を持ちます)がないので、別途お好きなものを選んでください。南無大師遍照金剛と背中に書かれた笈摺(おいずる)または白衣は袖なしです。
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実際の行程はこんな感じ
さて、この日は前日の11月23日、75番善通寺のご開帳、火渡り、五重塔開放で、その前に3ヶ寺回ったことがちょっと昔のように感じてしまう(^^;)くらいの重ね大イベントの感動で、早朝からのお遍路でくたくたでした。火渡りの後はいつもぐったりするんですよね。快活クラブ松山大街道店の、鍵付き個室で1泊。爆睡しました。とても静かで清潔だったので、カウンターのスタッフ~に、快適だったとお礼をいい、出発。
今回の4ヶ寺は、JR四国バス、伊予鉄南予バス、伊予鉄バスの3社を利用します。本当は、47番八坂寺の後、48番西林寺で打ち止め予定でしたが、初っぱな44番大寶寺から45番岩屋寺で予定が狂い、タクシー利用。納経所の空いている時間も微妙となり、次回持ち越しとなりました。無理は禁物です。
2023年11月24日(金曜日・平日時刻表)<発着時刻は時刻表に基づくもので、実際には若干の誤差があります>
JR松山駅<6時50分発>→(JRバス/WEB一日フリーパス1,150円、お得!(本来は1,340円)・久万高原行き)→JRバス久万中学校<7時58分着(実際には8時5分着)>→(徒歩約25分)→44番大寶寺→(徒歩約18分)→伊予鉄南予バス久万営業所(タクシー/約3,800円)→45番岩屋寺→伊予鉄南予バス岩屋寺<11時10分発・久万方面行き>→(伊予鉄南予バス/550円)→伊予鉄南予バス久万営業所<11時28分着>→(徒歩1分)→JRバス久万中学校前<12時31分発>→(JRバス/WEB一日フリーパス1,150円、(本来は1,060円)JR松山駅方面)→JRバス森松本町<13時9分着>→(徒歩1分)→伊予鉄バス森松営業所<13時28分発>→(伊予鉄バス/370円)→伊予鉄バス西野<13時39分着>→(徒歩約38分)→46番浄瑠璃寺→(徒歩約12分)→47番八坂寺→(徒歩約23分)→伊予鉄バス西野<16時22分発・松山市駅行き>→(伊予鉄バス/740円)→伊予鉄バス松山市駅<17時着>→(予鉄道1番環状線/210円)→JR松山駅
参考にしたのは、こちら四国運輸局の四国遍路を列車・バスなど公共交通機関で巡るためのハンドブック「四国88NAVI」の発行について です。
第44番札所 菅生山 大覚院 大寶寺
JR松山駅<6時50分発>→(JRバス/WEB一日フリーパス1,150円、お得!(本来は1,340円)・久万高原行き)→JRバス久万中学校<7時58分着(実際には8時5分着)>→(徒歩約25分)→44番大寶寺
「だいほうじ」と読みます。
朝5時頃起床。快活クラブ大街道店をチェックアウトし、本日宿泊予定のJR松山駅近くのビジネスホテルへ、まずは荷物を預けに行きます。大街道からJR松山までは、電車で移動なのですが、始発の時間でちょうどいい時間がなく、仕方なくタクシーで移動することにしました。ちょうど客待ちのタクシーがいたので乗車。

タクシー8分ほど移動で、R松山駅前のビジネスホテル着。連絡先の携帯に電話をし、荷物を預けたい旨説明。朝食の準備をしているので、上の階まで上がってきて欲しいとのこと。すごく恐縮されてましたが、いえいえこちらもかなり早朝なので申し訳なく。厨房まで行く。その辺りに荷物を置いておいてください。というので、邪魔にならない場所に置く。チェックイン時はちゃんと部屋に運ばれてました。ありがとうございます。
そしていつもの運輸局作成の公共交通機関ハンドブックを見てみましょう。
四国遍路を列車・バスなど公共交通機関で巡るためのハンドブック「四国88NAVI」の発行について
18ページを参考にします。こちらの表記は明石寺からの行き方が記載していますが、今回は、JR松山駅からJRバス久万高原行きに乗り、久万中学校前で下車、大寶寺から打ち始めです。久万中学校前バス停からは、下記19ページのMAP2のルートを歩きます。

JR松山から「ジェイアール四国バス」のWEB1日フリーパス1,150円を事前購入しておきました。下車するときにWEBチケットを見せるものです。JR松山駅前~久万中学校前をまず目指すのですが、通常料金片道1,340円のところ、フリーパスで1,150円ってすごく太っ腹じゃないですか?すごい。久万高原へハイキングに行く人が利用するようです。この日も朝からそれらしい方が数人いました。
時刻表はJR松山駅6:50発久万中学校前7時58着でした

ルート検索すると、公共交通機関は出てきませんでしたが、車の移動ルートと同じです。バスなので、1時間16分ほどかかり、39個目の停留所です。サンキュー。長かった!でも初めて見る景色でちょっとしカカーブもあり、停留所ごとに地図を追いかけると、長時間も苦になりません。

↑この写真はJR四国バスの「久万中学校前」バス停ですが、この右手にすぐ、伊予鉄南予バスの「久万営業所」があります。オレンジのバスが並んでいます。
7時58分着の予定が、8時5分着。時間が超えてしまいました。実は、この後、25分程歩いて大寶寺なのですが、大宝寺口バス停8時51発に乗らなければ、次の岩屋寺への時間が狂ってしまいます。かなりの早さで行かなければいけませんでした!(スーツケースなし!身軽です!)
ルートはこんな感じです。↓
検索すると、ガイドブック19ページのちょうどMAP2を拡大したような同じルートが出てきました。四国運輸局いい仕事してますね。検索には21分とありましたが、すでに7分遅れてバス停着。ガツガツと早歩き。
JR四国バスの久万中学校前バス停で下車し、伊予鉄南予バス久万営業所が左手に、その先にローソンがあり、その前を通過。右手にエネオスが見えてくるので、その前の角を左へ曲がります。ちょっとした路地です。そこをまっすぐ歩き、突き当たりを左へ曲がります。マップに従い、気をつけて左を見ていると、道標があります。

道標が見えたら左へそのまま曲がり、後はひたすらまっすぐ歩きます。時間がない上に、写真も撮らねば。ここからプチ修行が始まる。途中タクシーのおじさんが、頑張って!と声をかけてくれました。ありがとうございます!と言い、無心に歩きます。

道はわかりやすいです。とにかく道標からまっすぐ歩きます。看板が出てきました。

あ・・・見覚えがある。木々が密集している場所で、昼でもちょっと薄暗い感じのするお寺だったのを思い出しました。赤い橋を渡ります。橋の上では金剛杖をついてはいけません。お大師様が修行している時、大寶寺に向かう途中、泊めてもらえる家がなく、仕方なく橋の下で一晩を過ごしたという伝説があり、橋の下にはお大師様がいらっしゃるかもしれないから杖で音を立ててはいけない。ということなのです。
別格20霊場8番札所十夜ヶ橋(とよがはし)がその場所といわれており、名称は、一夜が十夜にも感じられた。という詩が元になってます。実際近くに橋があり、その下には横たわるお大師様の像が祀られてます。四国遍路開創1200年の時に参拝済み。像には分厚いお布団が掛けられていて、重そうで、愛が重いなぁ~~なんて思いました。お大師様の人気は凄いです。

大寶寺に近くなると、神秘的な雰囲気になってきます。私は歩くのが速いので(スーツケースも今回ないし)前のお遍路さんにすぐ間に合いました。

標識を撮影した時間が8時10分となっていたので、このお堂を撮影した時間は8時20分。10分経過だったのかぁ~もう少し歩きます。

うわぁ~~プチ歩き遍路・・・景色もそれっぽくていい感じ。

早朝薄暗いときに、大きなわらじもあり、迫力のある山門でした。

焦っているので写真がブレてます。すみません。


ここまでで、約12分~13分経過。自分すごい!と思ったのですが・・・


納経帳と掛け軸へ納経しないとけないので、かなり急いでお参りします。

こちらの大師堂は大きくて、座ることもできてなんか好き。
って景色をじっくり見る余裕がなく、写真のアングルもめちゃくちゃで、本堂の全体を撮影すらできてませんでした(>_<)霊場会HPでプロの写真を見てください。
ドラッグストアやコンビニ、中学校やバスの営業所のある場所から20分ほど歩いただけで、木に覆われた神秘的な場所に来れました。素敵・・・とあとで感じました笑。この時は余裕がなく。
8時51分発のバスに乗る予定が、掛け軸の朱印を乾かすドライヤーがない!納経所の方も、ドライヤーは?と聞くとありません。ですって・・・終わった・・・・・・・・・・・・・しかし希望を捨てずヒーヒーなりながら急ぐ。バスに乗り遅れた場合、お昼の時間帯のバスしかなく、どうしよう。と考える。大寶寺から大宝寺口バス停まで、約10分。納経所を出てマップを設定するが、どっちの方向なんだ!?あと数分しかない・・・・・本当に終わった・・・・・・・バスには間に合わず。
遅れてバス停に行くも、この本数の少なさから想像すると、バスが遅れるということはあまり考えにくい。バス停まで歩くルートはこんな感じです。
掛け軸がなければ間に合っていたかも。ドライヤーがあれば間に合っていたかも。乾かす時間がねぇ~仕方がない・・・
ああ・・・この景色↑を見ながら、これからどうしよう・・・と途方に暮れました。次のバスは11時1分発。そんな時間まで待っていられない。仕方ない営業所へ向かって念のため時間を確認して、バスがなければ、タクシーで行くことにするかとなりました。歩くと2時間20分。グールグマップで検索すると、トンネルを歩く。しかも歩道がほとんど幅がない怖いトンネル。何が待ち受けているかわからないし、岩屋寺のあの急な坂を登らないといけないし、用心をして、タクシーにしました。電話で問い合わせると、8時51分間に間に合うと思いますよ。と言ってたが、それは掛け軸のない人のことだった・・・
本来ならば、大宝寺口→(伊予鉄南予バス/面河行/520円/約21分)→岩屋寺 でバスで行く楽なルートだったのですが。

こんな感じです。本数が極端に少ないのです。
久万営業所まで戻り、やはり次のバスは11時1分発しかないとのこと。タクシーを呼んでもらいました。「お遍路さんが一人タクシー」って。わ、お遍路さんですって。嬉しいな♪って単純なんですよ私。

運転手さんは後期高齢者?とお見受けする世代だったので、運転がちょっと怖かったですが、安全運転でした。交通量もそもそも少ないですしね。おじいさん頑張るなぁ~雑談しながら約20分ほどして岩屋寺入口着。料金は、3,800円くらいでした。歩く予定もなかったし、やっぱりGoogleが推奨していたトンネルをくぐったし、実際の遍路道はわかりませんが(確か運転手さんは、このトンネルの上を歩くんですよと言ってたかな)無理は禁物です。事故には気をつけねば。
公共交通機関を使ったお遍路は、時間や体力も考えて、最悪、タクシーも利用するつもりで臨んだ方が良いです。
なにかあると、お遍路がいやな思い出になるかもですし。とにかく、外国でもないし、なんとかなります!公共交通機関を使ったお遍路を開始して、大街道からJR松山駅までのタクシー(朝が早すぎてバス、電車の始発のちょうどいい時間がありませんでした)と、仏木寺の回と今回とでタクシーは3回使いました。
第45番札所 海岸山 岩屋寺
44番大寶寺→(徒歩)→伊予鉄南予バス久万営業所(タクシー/約3,800円)→45番岩屋寺
ここで、公共交通機関で行くお遍路さんにとっては神器となる、運輸局作成の公共交通機関ハンドブックを見てみましょう~
四国遍路を列車・バスなど公共交通機関で巡るためのハンドブック「四国88NAVI」の発行について
ガイドブック20ページ目を参考にします。
こちらは↓、大寶寺から一旦、伊予鉄南予バス久万営業所に戻り、そこから岩屋寺へとありますが、それでも良いです。久万営業所から、大宝寺口バス停を経由して、岩屋寺まで行くので、一旦営業所へ戻るのもいいです。この日最初についた久万中学校前から、道を渡りすぐ営業所があります。
このページ↓の最後に八坂寺から、えひめこどもの城まで歩きなさい。となっていますが、これは次の札所西林寺に行くための行程ですが、あり頑張ったら間に合うかなぁ~くらいの微妙な時間だったので、この日は行きませんでした。西林寺は、翌年に行くこととなります。八坂寺から西野バス停→JR松山駅と目指しました。後述します。

なるべくタクシーを使わずにと思っていたのですが、やむを得ず。結構な敗北感を味わいながら、運転手さんにお礼を言い、下車。落ち込んではいられません。ここからは、過酷な坂が待っているのです。

周りには民家と、数件お土産屋さんがあるだけで、何もありません。昭和で時が止まっているような景色です。

久万営業所~岩屋寺間の伊予鉄南予バスの時刻表は、夏期(4/1~11/30)、冬期(12/1~3/31)と時間が違うようです。ご注意を。
以前ツアーでお参りした時、いつもの早歩きでガシガシ人をどんどん抜いて上がっていきましたが、朝4時起きのフェリーで睡眠不足もあり、だんだんと気分が悪くなってしまいました。心臓が疲れていたのでしょう。どうしよう・・・焦りましたが、しばらくすると元に戻りました。不安で金剛杖を忘れてしまい、取りに戻ったことを思い出しました。お参りが終わり、坂を下り始めてすぐ気づいたのが良かった。
そんな記憶を思い出し、今回はゆっくりと登っていくことにしました。(ご注意ください。慌てずに)途中、おじいさんとその娘さんかな、2人で一生懸命登っていたので、けなげで、思わず「お父さん、頑張るね!」と声をかけました。そうすると、おじいさん、こちらをちょっと向いて、頷いてました。励みになったかなぁ~っていうか、自分も元気づけるために、声をかけた感がありました。

お参りが終わると、久万行きバス11時10分発のバスに戻れるよう頑張りました。
※2023年11月時点の時刻表です。

写真の赤い橋を渡り進んでいきます。

あと20分

この辺りで、不動明王のiPhone5のケースを購入した思い出が。不動明王グッズを持っていたり、シャツの背中が不動明王のお姿だったりすると、一歩間違えるとヤンキーですが。でも、まあ、お遍路中、そういうグッズやお守り、Tシャツを着ていると、なんとなく安心するんですよね。自己満足というか。お遍路さんあるあるじゃないかなぁ~(勝手に)喧嘩をふっかけられたことはありません。ここはお四国。

そんなことを考えながら黙々と歩く。入口です。今見ると、ちっちゃな仁王様が可愛い。

こんな階段が延々と続きます。気分が悪くならないようゆっくり上がっていきます。みなさん慣れているのか、すたすたと上がっていきます。凄い・・・

宗派:真言宗豊山派
本尊:不動明王

どんどん登っていきます。心臓に悪いのでゆっくりと。心臓病を患っているわけではないですが、自律神経が乱れて、気分が悪くなりますからね(経験済み)。無理はいけません。前に道があるからと、イキってガツガツペースを上げるのはよくありません・・・

は~~この方もスタスタと登っていきます。たぶん私より年上な気がしますが凄い・・・抜かれてしまいました。自分のペースで無理せず進んでいきます。ゆっくりと。前方に人がいると、猟犬のように追いかけてしまい、抜きたくなります。何かの病気なのでしょうか??wほんとせっかちです。私。ここでぐっとこらえるのも修行。(ゆるすぎる修行ですが)

ヒーヒー・・・

はぁはぁ・・・

お孫さんなのか、ホームのスタッフなのか、若者の介添えと一緒に超スローに登っていくおばあちゃんがいました。80代後半くらないかなぁ~登ろうとする気持ちが凄い!頑張って~私も頑張る!お不動様も見守ってますよきっと!カンマン・・・
平日なので人は少ないです。

ああ、見えてきました。岩屋寺らしい風景。

真っ赤な紅葉。11月ですから。赤は元気が出る色ですよね。綺麗。足をとめてしまう。休憩も兼ねましょう。

ふ~~!無事に着きました。本堂です。ゆっくり登ってきたので、体調はすこぶる快調。プチ達成感あり。

本堂右側にあるはしご。今回で3回目ですが、時間が微妙で登らず。ここから落下して亡くなった方がいたようで、ツアーでは、登らないよう言われてました。事故があったら旅行会社も大変ですしね。今回は個人でお参りでしたが、時間が読めず見るだけにしました。

前回、こちらに金剛杖を、お大師様を置き去りにするところでした・・今回は大丈夫。ゆっくりと・・・

お寺の名前にもなっている岩屋。独特の景色です。神秘的・・・僧侶が修行するための穴だったとか。小さいけど入れるのかな?法華仙人堂跡というらしいです。必死なので、上部の景色が切れてます。すみません。ネットの画像の方がよい写真があると思います。

穴禅定(あなぜんじょう)。修行の穴です。下り坂を中央の手すりを頼りに数十メートル下りていきます。暗闇が苦手なので、中に入れますが、工事中という理由でパスします(^^;)2回体験してますしね。中の様子が気になる方は、岩屋寺の公式HPへ。ほんの少し紹介があります。工事中なのは、ある意味レアで貴重。
バスの時間があるので、遅れないよう下りていきます。行きは怖い怖い、帰りはよいよい。ですよ。来た道を傾斜で転ばないよう慎重に。
第46番札所 医王山 養珠院 浄瑠璃寺
45番岩屋寺→伊予鉄南予バス岩屋寺<11時10分発・久万方面行き>→(伊予鉄南予バス/550円)→伊予鉄南予バス久万営業所<11時28分着>→(徒歩1分)→JRバス久万中学校前<12時31分発>→(JRバス/WEB一日フリーパス1,150円、お得!(本来は1,060円)JR松山駅方面)→JRバス森松本町<13時9分着>→(徒歩1分)→伊予鉄バス森松営業所<13時28分発>→(伊予鉄バス/370円)→伊予鉄バス西野<13時39分着>→(徒歩約38分)→46番浄瑠璃寺
岩屋寺からバス停の小屋に戻る。間に合いました。バス停の小屋の中で、ランチのおにぎりをほおばる。出発時間が近くなるとどこからともなく、人が集まってきて、同じバスに乗車。私は次の札所への乗り換えのため、元来た伊予鉄南予バス営業所すぐ近くの、JR久万中学校前バス停にて下車。
伊予鉄南予バス久万営業所<11時28分着>→(徒歩1分)→JRバス久万中学校前<12時31分発>

バス停の小屋はありがたい。次の出発まで40分ほど。お茶をする時間もないし、近くの薬局で、飴を買う。JRバス/WEB一日フリーパス1,150円 で、もう往復分くらいの乗車をしているので、かなりお得です。※2023年11月の情報です。

え、これが中学校ですか?!なんておしゃれな校舎なんでしょう。ロッジみたいな?(泊まったことないけど)スイスとかドイツとかにありそうなデザインの建物です。

バス停から陸橋を渡ると中学校なのですが、暇なので、陸橋からの景色を撮影。あのエネオスから左に曲がって大寶寺へ。なんか近所をぐるぐる回っている錯覚になります。

オレンジのバスが停車しているところが、伊予鉄南予バス久万営業所です。
それでも時間が余ったので、納経のための、写経をバス停の中でしましたwもうやりたい放題です。写経をして納めているのですが、毎回日々の生活に追われて、間に合わず。明日の分をホテルとかで写経するのですが、バス停で写経なんて・・・あまり好ましくないのですが、やっちゃいました。
20代前半の女の子が、バス停にやってきました。公共交通機関を使って、数日かけてお遍路をしているそう。まぁ若いのに感心ねぇ~~!という年齢になってきた私w20代からお遍路に興味を持つなんて、うらやましいなぁ~これから、何度もお遍路できるじゃない。ガイドブックを真剣に見ていた、真面目そうなすらっとした清楚系の女の子でした。
ツアーでは、私の両親くらいの年齢の方がほとんどで、若いのに偉いわねぇと言われてましたが、更に若い方。この経験がきっと人生を豊かにしてくれるでしょう。同じバスに乗るが行き先が違うようで途中下車。下りるとき、頑張ってね!と声をかけ、女の子もありがとうございます。と。いや、私も頑張らにゃいかんのよこれから。行き倒れにならないようにw
人を励ます=自分を励ましていることに気づく。
JRバス久万中学校前<12時31分発>→(JRバス/WEB一日フリーパス1,150円、お得!(本来は1,060円)JR松山駅方面)→JRバス森松本町<13時9分着>徒歩1分)→伊予鉄バス森松営業所<13時28分発>→(伊予鉄バス/370円)→伊予鉄バス西野<13時39分着>→(徒歩約38分)→46番浄瑠璃寺

バス停のトイレを拝借。日本は自販機がどんな田舎にもどこかに必ずあるし、トイレも、コンビニや大きなバス停にはあるから、本当にありがたいと思う。外国人の感想を見て、ああ、そういえば。と普段あたり前と思っていることが凄い。この環境に感謝。昔のお遍路さんは、本当に過酷だっただろうな・・・バスも電車もないし。
なんか、えひめこどもの城が気になる。
15年程前に、会社の支社がある、松山に1ヶ月滞在したことがあり、とべ動物園には行ったことがあります。そこで、トラの写真撮影をしていると、檻ごしに、飛びかかって食べられそうになったのを思い出しましたwなんか急に姿勢を低くして、ガシャーン!って。檻だったから、大丈夫だったけど、え?今私食べられたことになってる?って、怖かったことを思い出しました。

お、ハイテク。

オレンジ帝国に戻ってました(今回は実はずっとだけど)バリィさん。おつ。小屋のバス停や、営業所経由で、時間が過酷で体力も使う中、今回のお遍路は、本当にありがたいです。

西野バス停下車。一応、上りと下りのバス停の景色を撮影しておきました。かなりの方向音痴なのでw
徒歩35分。ちょっと頑張ります。

このような住宅街をひたすら歩きます。


石手と懐かしい文字が。

懐かしい~~ツアーで2回訪れました。お遍路歴史館みたいな場所だった記憶が。江戸時代の納経や、白衣など貴重な品が、ケースにもいれず、そのまま展示してあって大丈夫かな?と思うくらい、私からみたら結構なお宝の展示があった記憶があります。今回は時間もおしているので、立ち寄らず。相変わらず、衛門三郎さんと、建物の間の距離間がシュールさをだしています。跪いているしね。お大師様にやっと遭遇した場面なのでしょうかね。この辺りは,お遍路の元祖、衛門三郎のふるさとだそうです。

平坦な道をひたすら歩きます。この日一番の難所?がこのカーブかも。カーブの先が見えません!ミラーもないし。危ないなぁ~「キケン」の文字も手書きなので、恐怖文字みたいになってるし。カーブの内側を恐る恐る路側帯から出ずに歩きます。こういう場合、向こうのカーブ側がいいのかなぁ~

着きました! こちらのお寺は見所が沢山あって、イベント寺と私の中では分類されてます。 楽しいお寺なのです。


紅葉が美しい。


何この癒やしの空間は?

よい時期におまりできました。お大師様ありがとうございます。

お大師様、宇宙船に乗ってるみたい。

樹齢千年。大先輩ですね。日本の歴史を見守り続けているのでしょう。合掌。

宗派:真言宗豊山派
本尊:薬師如来
足利幕府の武将、平岡道倚が病に苦しみ、本尊に祈願したところ、ご利益で全快。寺塔を再興して厚く帰依した。となってます。
浄瑠璃というから阿弥陀様かと思ったのですが、薬師如来なのですね。

仏足石。靴を脱いで乗ってみる。

説法石

座ってみる。

あ、ごめん。なんか、驚かしちゃった???

稚児大師。帽子のかぶり方が可愛い。もう愛くるしい。だっこだっこ。Hey Yo!

本堂から渡り廊下を通って、大師堂があります。

毎回このだっこ大師を抱き上げると、感動で涙が出ます。なんでだろう。ちょうどいいサイズなのですよ。自分の子供が小さい頃を思い出して涙が出た。という方の話をどこかで聞きました。そんな方沢山いると思います。今回一番優しい気持ちになれた場所でした。さっきからちょっとラッパーみたいなキャップのかぶり方で可愛い。

美しい紅葉に、だっこ大師。癒やされます。新緑もまたいいんだろうなぁ~癒やし~~

嫌なことを忘れるようにと座ってみる。

掛け軸に納経をしてもらっていると、まぁ~凄い。と声をかけてきたご夫婦が。うちは浄土真宗本願寺派なので、掛け軸は阿弥陀立像にしたんですよ。と話すと、うちも真宗よ~。といって、掛け軸をしげしげと見ていました。お遍路は初めて。と仰っていて、ご主人もニコニコ。何気ない会話が癒やされるんですよね。特に一人旅。特にお遍路では。
イベント盛りだくさんのお寺で、癒やしパワーが心地よくて、ずっといたかったけど、今日のノルマがまだ残っているので寺を出る。

あら、オレンジ帝国のバス停。と思ったが、

廃線ですか~コロナが影響か、人口が減って利用客が減ったのか、こういうのは寂しいですね。お知らせ兼ねて、撤去も費用がかかるんだろうなぁ~公共交通機関のお遍路は、事前によく調べないと注意ですね。
第47番札所 熊野山 妙見院 八坂寺
46番浄瑠璃寺→(徒歩約12分)→47番八坂寺
浄瑠璃寺から八坂寺までは、徒歩で行けます。
また平坦な道をひたすら歩きます。

わかりやすい道です。だんだん日が暮れてきました。

まっすぐまっすぐ・・・

途中でみかんゲット。チャリーン。




宗派:真言宗醍醐派
本尊:阿弥陀如来

伝役行者小角が開基。1,300年の歴史を有するってお大師様の時代より前なんですね。飛鳥時代、文武天皇の勅願にて、伊予の国司、越智玉興公が堂塔を建立。このとき、8ヶ所の坂道を切り開いて創建したことから寺名とし、また、ますます栄える「いやさか(八坂)」にも由来する。となってます。すごく歴史のあるお寺なんですね。納経所にすごく大きな猫ちゃんがいました。人間慣れしていて、どっしり落ち着いていたので、なんとなく猫らしくなかったです(^^;)有名な猫ちゃんらしいです。


お大師様とつながる五鈷杵をぎゅっと握る。



浄瑠璃寺でお会いしたご夫婦も来ていました。そうだ!と思いだし、前日、善通寺のご開帳でいただいた、お札と、入場券兼記念品のリストバンド、自宅にあるものも含めて、合計3セットも持っているので、1セット差し上げました。すごく喜んでいただいて、よかった~、これ、レアですからね。瞬きをしたと伝えられるお大師様の像のお札と説明。

そして八坂寺のイベント、地獄と極楽体験ゾーンです。閻魔様に手を合わせる。

床がでこぼこで、アイタタタ。。。からの~

地獄のトンネルを抜けて、隣のトンネルに入ると、平らな床となり、極楽へ・・・文字にお賽銭が。
短時間でしたが、八坂寺を満喫しました。

こちらは観音様ではなく、阿弥陀様なのですね。

あ・・・日が暮れてきましたし、暗闇が怖い私には、入るのは無理でした(^^;)入口で合掌。時間もおしてきました。
次の札所、西林寺へとなりましたが、霊園の通り抜けて、車道へ。あ!霊園のトイレ前に輪袈裟をかけたのを忘れてきた!と急いで取りに戻り、ルート検索すると、長い車道を歩かねばらなくて・・・暗くなるから危ないと判断し、断念しました。まぁ、元気にいたら、次があるし!リベンジだーと気合いも入るしね!

立派な霊園でした。

予定を変更し、西野バス停まで、松山行きのちょうど良い時間のバスがあったので、JR松山駅近くのホテルへと戻ります・・・翌日も早い!

達成率494%!わははは!自分凄い。というか否が応でもこのくらいにはなりますね。
早朝からなので、長い一日でした。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました!
この翌日は、いよてつツアー初体験で、1日お遍路に参加したので、そちらに続きます!
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